HOME > 屋根工事相談室
屋根工事相談室
屋根が暑いので、屋根を遮熱塗料でリフォームしようと思います。
どう思いますか
結論からいえば、遮熱塗料での屋根リフォームはお勧めしません。
塗装で屋根をリフォームしますと、屋根材本来の機能が衰えますし、雨漏りの原因になりますし、また、数年で再塗装になってしまいます。
暑さと屋根の耐久性を考慮しまして、遮熱ガルバリウム屋根材を使用し、その下に遮熱シートをひいて、棟換気、雨押さえ換気などを使用した方が当初の金額は高くなりますが、長い目でみると安上がりです。
おそらくメンテナンスの煩わしさから屋根に関しては開放されます。
今回、遮熱塗料で屋根をリフォームなさっても20年程経過すると屋根材自体の寿命ですので、リフォームの必要性が発生してきます。
この段階になると塗装ではどうにもなりません。
屋根材の種類がわかりませんので、今、現在の屋根がコロニアルということで話を進めさせていただいておりますが、立葺の屋根などでは、塗装で屋根をリフォームされても良いと思います。
また、暑さに徹底的の拘りになるならば、屋根通気工法というのもあります。
ディプロマットで屋根リフォームを考えていますが、
どのような屋根材ですか
ディプロマット屋根材は、アルメットルーフィングと性能的に似ており、ガルバリウム鋼板も耐久性十分ですが、さらに耐久性があるジンカリウム鋼板で作られている屋根材です。
ディプロマット屋根材は通常の使用では、25年経過後に劣化が始まり、80年程度の耐久性があるとされています。
塗装の必要性がなく、断熱性は、ジンカリウム鋼板の上にコーティングされている自然石粒が断熱材の役目を果たし、重さがコロニアルの3分の1、瓦の7分の1の重さの優れた屋根材です。
瓦の屋根と金属屋根それぞれの長所、短所は?
今度新築を建てますが、瓦の屋根にするか金属屋根にするか迷っています。
それぞれの長所、短所を教えて下さい
金属屋根の長所は、他の屋根材に比べ軽量ですし、屋根下地の固定度が高いです。
短所としては、金属屋根材は熱伝導率が高いので屋根裏が暑くなりますが、これは、屋根に何も対策しない場合であって遮熱鋼板の屋根材を使用する、遮熱シートを使用する、ガルテクトを使用する、換気役物を使用するなどで、十分に対応できます。
瓦屋根の場合、熱伝導率が低いので暑さには強いと思いますが、地震、台風の時に屋根材のめくりやずれや落下の可能性があります。
台風が頻繁に訪れる地域では瓦屋根の補修が大変かもしれません。
また、漆喰の手入れもしなくてはなりません。
ただ、どうしても瓦屋根の外観が好きな方には、漆喰を使用しないので、手入れの必要性がなく、ビスでしっかり固定するので落下のおそれがなく、外観も瓦にみえるルーガという屋根材をお勧めいたします。