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屋根工事相談室
ガルバリウム屋根材とは、どのような屋根材ですか
ガルバリウム鋼板とは、アルミと亜鉛で鉄を守ることにより生まれた耐久性に優れた鋼板です。
1972年に開発されました。
錆びに強いらしいですが、切断部分は錆びることもあるようです。
しかし、通常、切断部分は、棟、雨、押さえの下になり隠れてしまいますので、大きな問題ではないと考えております。
訴訟国家アメリカで開発されたものであるし、優れた屋根材であることには間違いありません。
最近、家の老朽化が気になっています(屋根リフォームの御相談)
思い切ってリフォームに踏み切りたいのですが、現在家族の中で直したい箇所として挙がっているのが屋根です。
ちなみに現在の屋根は日本瓦ですが、これを機に金属の屋根に変えてしまおうかと思っています。
ですが、今まで屋根リフォームをしたこともなく、周囲にも経験者がいないため予算がどれくらいなのかわからないので戸惑っています。
といいますのも、私の家の屋根はかなり角度がありまして、おそらく屋根工事の際には足場を組んでいただく必要があります。
このような場合、足場設置には追加でお金がかかるのでしょうか。
また、急勾配の屋根の場合、そうでないものより値段が上がることがあるとも聞きました。
このような際には“特別料金”が発生するようなことはあるのでしょうか。
さらに、金属屋根にチャレンジするということで耐久性も気になっています。
あまり「剥がれやすい」「雨漏りしやすい」素材だとは思っていないのですが、あまりにもたびたび補修をしなければならないようなものだと困ります。
もし再びリフォームをするのだとしたら、どれくらいの間隔でリフォームが必要になるのでしょうか。
また、手入れなど普段からやっておかなければならないことはありますか。
質問ばかりで心苦しいのですが、教えていただけると大変助かります。
はじめまして。御質問ありがとうございます。
東北地方太平洋沖地震以後、地震で瓦が破損した方にかぎらず、無傷であった方でも瓦を撤去して金属屋根に変更する方は非常に多いです。
少し前に、数年のうちに関東でも巨大地震が高確率で発生する可能性があるという報道が一層拍車をかけました。
ここ数日の間でも何軒かの見積り依頼をいただいています。
まさに、時代は金属屋根の時代という勢いです。
屋根リフォームの予算がわからないということ。
コロニアルから金属屋根へのリフォームより、瓦から金属屋根の方が既存瓦撤去、残材処理費、状況によっては下地補修、張増があるので予算はかかります。
コロニアルの場合はそんなにかかりませんが、瓦の場合は、坪数、形状、使用屋根材によって異なりますが、安くても100数十万円はかかると思います。
また、屋根工事の際に足場を組んだ場合、足場代はかかります。
十何万円はかかると思います。
基本的に足場も屋根工事も傾斜がきつくなる程料金はかかります。
当然、勾配がきつい程、仕事が難儀してすすまないからです。
金属屋根が剥がれやすいということは、墨だしをして垂木に固定していれば基本的にないと思います。
ただ、金属屋根に多い横葺きは正しい施行をしていないと雨漏りしやすいと思います。
金属屋根のリフォームは、業者間でも意見が違うようです。塗装をする必要があるとか、ほったらかしでいいという方もいます。
私の考えは金属屋根はリフォームに使用することが多く、そうすると住宅の寿命を考えると後、20〜30年程度なのできちんと施行する職人さんが施行したならリフォームの必要性はないと思います。
ただ、ガルバリウムといっても素材は比較的無事でも塗装面はやはり新品の頃よりは色褪せすると思います。
ただ、塗装をする必要があるかといえば?です。
私は屋根材メーカーの説明は宣伝にかたよっている感があるので参考程度にみてうのみにしませんが、同じガルバリウム鋼板でも種類により、色褪せの程度は違うように感じます。
ガルテクトなどは退色が非常に遅い感じをうけています。
ただ、銅板などは昔は、半永久といわれて、瓦との接触部分でない平の部分でも30年程度で穴があいたという報告があるので(酸性雨が原因らしい)ガルバリウムも絶対安心とはいえない部分もありますが、今の選択枠の間でもガルバリウム鋼板をお勧めいたします。
棟部のリフォームは腕のたつ職人さんが施行したなら20年程度は大丈夫であったとしても釘のしめなおしぐらいでいいと思います。
きちんと施行してあると棟部に雨がまわらないのでもちが違うと思います。
職人さんによって考えも違うと思いますが、参考になれば幸いです。
また、何か疑問点があれば、御質問下さい。
金属屋根は、トタン屋根とどう違う?
(千葉市緑区の屋根工事の御質問)
はじめまして。
現在、自宅の外装のリフォームを検討しています。
壁を塗り替える以外にも、思い切って屋根リフォームも行う予定です。
ということで、いろいろと資料を集めたりインターネットで検索をかけてみたりしてみたところ、最近の屋根リフォームには「金属屋根」がオススメだということを知りました。
そこで、家族全員に「今度のリフォームでは、金属屋根にリフォームしてみてはどうか」と提案してみたのです。
ですが、家族から
「金属屋根って、結局トタン屋根でしょう。あまり素敵なイメージがないのだけれど」
「プレハブ小屋みたいな素材じゃない?」
と反対されました。
とはいえ、じゃあどうしたらいいのかという具体的な話は何も進んでおりません。
私の認識としては、トタン屋根の短所を強化して、より使いやすい素材にしたものが「金属屋根」というイメージなのですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
特に家族はデザインにこだわりたいという気持ちが強いようです。
なので、
「金属屋根って、そんなにデザインも選べなさそう」
「凝ったデザインのものなんて絶対に無理そう」
という偏見を家族は持っているようです。
ですが、私は金属屋根で工事をしたいと考えているのです。
屋根工事をするのにはよい機会だと思っておりますので、是非教えていただければと思います。
はじめまして。お問い合わせありがとうございます。
お調べになられたように、築20年前後のコロニアル屋根のリフォームの主流材は金属屋根だと思います。また、東日本大震災以後は、瓦から金属屋根にリフォームされる方も急増中です。
御家族の方が、金属屋根とトタン屋根を混同されており、デザイン性に劣るとお考えの御様子のようですね。
昔のトタン屋根は亜鉛鋼板を使用しておりますが、金属屋根のガルバリウムはアルミニウムと亜鉛合金の合板を使用しており、耐久性が違うと思います。
比べて見て見ると、似ていると思いますが、このガルバリウム鋼板は屋根勾配が5分程度〜2寸程度のほとんど屋根に傾斜がついていない、切妻屋根に使用する、頻度が高いガルバリウム鋼板です。
切妻とは、簡単にいってしまえば、形状がシンプルな屋根形状です。
メリットは費用を安く抑えられる、施行が早いということですが、複雑な形状には向いていないと思います。
タフルーフ、ヒランビー、GMルーフなど。
裏面に断熱材は使用されていません。
ただ、昔のトタン屋根の場合、このような一文字葺きはほとんど使用されていないと思います。
裏面に硬質ウレタン使用の断熱材がはられていて、遮熱鋼板が使用されています。
弊社で一番使用されているガルバリウム鋼板、アイジー工業のガルテクト。
ガルテクトの場合はウレタンフォームより燃えにくいポリイソシアヌレートフォームを使用しています。
弊社で見積りにお伺いする場合、お客様に屋根材のサンプルをお見せさせていただいておりますが、ガルテクトレベルぐらいになるとトタン屋根との混同の意識が全く変わられると思いますし、今まで、ガルテクトのことを昔のトタン屋根と似ているといわれたことはありませんし、現在のガルバリウムト鋼板のレベルの高さが御理解いただけると思います。
ただ、ガルテクトの場合は、写真で全体像をみられるより、実際に手に取られたり、裏面をみていただけると頑丈さがわかると思います。
また、メタルルーフ、マックス瓦などのフラット形状ではなく瓦形のガルバリウム鋼板もありますが、欠点は高いです。
金属屋根のメリットは、軽量のため建物に負担をかけず、震度7強の大地震がきても落下の心配がない。
また、コロニアルの場合は既存屋根材を剥がさないので予算を節約できる、経年劣化がすくない、トタン屋根に比べて、断熱性があるなどたくさんのメリットがあります。
まだ、御不明の点がございましたら、お気楽にお問い合わせ下さい